「えっ、いいけど。なんで?」
「今日、男子は持久走なんだって」
「分かった。笹くんだね」
「ちょ!声デカイ!!」
リカは同じクラスの笹くんが好きなんだって。
私が見学すればきっと体育の先生は私に記録係りを任すだろう。
そうすれば私と話すフリをして、彼の走りが1番いいポジションで見える。ってのがリカの狙い。
恋する乙女だね。

こんな風にそこそこ勉強して、友達とくだらない話で盛り上がる。
帰りに寄り道して買い物したり、お茶したり。
そんな些細な事が私には大切なんだ。
いつまでもこんな日常が続きますように。