「ところで、告白されたなんて聞いてないんだけど」
少し怒ったような言い方で聞いてきた。
「えー。言ったらきっと怒ったでしょ」
「怒んないよ。高校生と一緒にしないで下さい。怒んないけど心配する。結衣に触れていいのは僕だけだから」
サラリと凄いことを言うのは大人の余裕なのか…

沈黙を作ってしまった。
先生は何も言わず私を見つめてる。
「なっ、何?」
少し強がるも結局、恥ずかしくなり下を向いてボソッと聞いてみた。
「照れてる結衣も可愛いなぁって見つめてた」
………
不意打ちなセリフに思わず照れてしまう。
「あっ、赤くなった。まだまだ結衣は子供だねー。イジメ甲斐がある」
「もっ、もう!からかわないで!」
そう言いながら自分でも顔が熱くなるのを感じ手であおいだ。

「さぁ!仕事、仕事ー!!」
そう言いながら立ち上がると、白衣の裾を直し、
「ベッドこのままで大丈夫?しんどくない?また見にくるけど、熱があるんだから安静にね」
そう言って出て行ってしまった。