けれど、それも長くは続かなかった。
突然、目の前が真っ暗になり、しゃがみ込んでしまった。

ズキズキと痛む胸を押さえ、必死で息をする。
クラスメイトの騒ぐ声や先生の声が遠くで聞こえる。

額には汗がにじみ、酸素を取り込もうと息をするのに、苦しい。
地上にいるのに、溺れているようだ。
もう何が何だか分からない。