「先生、保健室へ行ってもいいですか」 私語のない静かな教室に私の声が響いた。 段々と痛み出す胸を押さえ、席を立った。 「おーい。保健委員。連れていってやれ」 先生がそう指示したが、私は壁伝いに歩き出した。