修学旅行の余韻も消えかけた6月の始め、登校すると一枚のメモ帳が靴箱に入っていた。

『昼休み体育館前の廊下に来て』
もちろん差出人の明記は無い。

気味が悪いと思いながらも、無視するのも気が引けるので行ってみた。

「佐伯結衣。どんな美人かと思えば大したことないのね。良介が告ったなんて言うから顔が見たかっただけ。でもね、あんま調子に乗っちゃダメよ。良介は私のものなんだから。
アンタさえいなきゃ、今頃私と付き合ってたんだから。」