あれから数日が過ぎた。
「結衣、高校卒業。そして大学入学おめでとう。乾杯」
私はウーロン茶、ゆうちゃんはシャンパンで乾杯する。

3月中旬。2人で食事会を開催した。
乾杯した後に差し出された四角い箱。

「はい、これプレゼント。開けてみて」
「なに、これ…」
「いいから。」
ライン状にキラリと光る装飾、真ん中にはピンクゴールドの宝石が輝く指輪。
まさかこんなの予想していなかった。