医者なのでゆうちゃんは、ともかく。
何も関係のない私が救急車に同乗する事はできない。そう思った。

「すぐに追いかけます。先に行って下さい」
そう言うと、私の元へ帰ってきた。
命を救ったであろう救世主。そんな目で周りの人に見られているのが分かる。

「結衣。ホントごめん。買い物の続きはまた今度。荷物持って先に帰っててくれる?きちんとタクシーで帰るんだよ」
そう言って渡されたお金。
「くれぐれも無理しないで」
そう言うと隊員を追いかけ行ってしまった。