キミのとなり

荷物はちょっとずつ片付けるから、ちょっと出かけようよ!そう言って家をでた。
「こっちが駅でしょ。だから駅からは一直線。」
「スーパーはここ。コンビニはココとココ。
このカフェも美味しいんだって。また行こうね」
「大学、つまり病院はこっちね」
それを聞いて
「えっ、ここから大学通う事あるかな?」
「いいんじゃない。たまにはお泊りも」

そうか、報告すれば堂々とゆうちゃんちに泊まれるんだ。なんだか大人の恋愛みたいで、嬉しくて、少し恥ずかしくなる。
「今日、泊まってく?」
「えっ?」突然の提案に驚く。
「だって、明日検診でしょ。ここからの方が近いよ」
「そっ、そうだけど。何も準備してないし…」
「それもそっか。結衣のお泊りセットうちに置いとかなきゃね」
せっかくのお誘いだけど、今日はパス。