「僕としては、こちらをお勧めします。」
指差された、注射器。
「でも、痛いんでしょ」
「筋肉注射だし、皮膚に針が刺さるんだから多少は痛いよね」
「だったらこのまま、点滴でいい」
「で、熱が下がってないからね。」
そう言って目の前に差し出すのは体温計。
はっきりと38.3℃を示している。
「熱が下がらなくて辛いのは自分でしょ。新学期から学校に行きたいならすこーしだけ、頑張って下さい」
「………」
新学期というワードを出されると心が揺れる。
始業式まで今日を含め後4日。
指差された、注射器。
「でも、痛いんでしょ」
「筋肉注射だし、皮膚に針が刺さるんだから多少は痛いよね」
「だったらこのまま、点滴でいい」
「で、熱が下がってないからね。」
そう言って目の前に差し出すのは体温計。
はっきりと38.3℃を示している。
「熱が下がらなくて辛いのは自分でしょ。新学期から学校に行きたいならすこーしだけ、頑張って下さい」
「………」
新学期というワードを出されると心が揺れる。
始業式まで今日を含め後4日。

