「ちょっと遅れたけど、クリスマスのやり直しをしよう!」そう言って電話をくれたのは昨夜の事だった。
久しぶりにゆうちゃんに会えるのを楽しみにしてたのに、このままじゃ行けそうにはない。
諦めて電話をかけた。

「…もしもーし。結衣?」
眠たそうな声が聞こえる。
「ゆうちゃん…ごめん。明日行けなくなった」
寝ていると分かって電話をかけておいて、その上自分の都合で話を進めてしまった。

「えっ?どうした?何かあった?」
「風邪。引いたかも」
「風邪?大丈夫?病院は?」
「まだ行ってない。お昼から行くつもりなの」
「そっか。熱はないの?」
「うん。咳が出て、喉が少し痛いぐらいだから大丈夫だよ。でも明日楽しみにしてたのに」
「ご飯なんていつでも行けるんだから、そんな事言わないの。ちゃんと診てもらいな。でもまだ病院開いてるの?」