キミのとなり

検査の為だから仕方ない。指示には従う。

しばらくすると、ゆうちゃんが帰ってきた。
「じゃあ、エコーから始めるよ。」
羽織っていたバスタオルをとり、ジェルを塗る。
「ゆっくり呼吸しててね」
そう言うと、機械を動かしながら、画面を見つめる。

あんな白黒の画面で何が分かるのか。
彼の目に、あの画面はどう映っているんだろう。そんな事を考えてしまう。
時々、画面を見ながら「これか…いや、違うか。んー…」なんて不安ゴゴロに拍車をかける独り言。
「よし、いいよー。お疲れ様。」
タオルで拭いてくれたが、「じゃあこのまま心電図も撮るね」そう言って電極をペタペタ貼っていく。