「何でよ!!何であなたが幸せになってんのよ!!」

「………っ」

隼人君のお母さんは私をつかんで壁に当てた。
それで私は頭を強く打った。

「すみません………。ですが、いつまでも過去にとらわれていたくはありません!なので私は………」

私は私を受け入れてくれた。

「隼人君といきると決めたんです!」

それが私の答え。
例え、私のまわりから全てを敵にまわしても私は………!

「隼人君と一緒にいたいです」

「琴音………っ」

「あはは!琴音………成長したんだな。変わったんだな」

「………はい」

「琴音………俺と付き合ったこと………後悔してる?」

「………」

付き合ったこと………後悔してる?
たぶん私は………。

「後悔なんてしませんよ」

だってー。

「鷹斗さんと付き合ったから今の私がいる。だから後悔なんてしてませんよ」

私は笑って答えた。
そして鷹斗さんの手を握った。
私の手の甲には鷹斗さんの涙があった。

「………鷹斗さん、ありがとうございます。私と出会ってくれて………」

「うっ………」

「鷹斗さん………ありがとうございます。私………」

「幸せになれよ………っ、琴音」

「………っ!はい!!」

私はやっと解き放たれたんだ。