「学校………?あぁ、もちろん行ってないよ」

何で笑って言うの?
もちろんって何?
何でいかないの?
これも全部………。

「私のせい………?」

「琴音…っ!」

「琴音ちゃん!」

私があの時、別れようなんて言わなかったからこうならなかった?
ううん。
私があの束縛に我慢していればよかったの?
何が………一体何がいけなかったの?

「私が………鷹斗さんの人生をめちゃくちゃにしたの?」

「そうだよって言ったら、琴音はどうするの?」

私は………どうしたいの?
私は隼人君が好き。
だけど………私だけ幸せになるなんてダメ。

「わ、たしは………」

何がしたいの?
どうしたら正解なの?

「俺、琴音と今付き合ってるんだ、兄さん」

私な腕を引っ張って自分の方に引き寄せたのは、
私の大好きな彼氏の隼人君だった。

「………何で隼人が琴音と付き合ってんの?」

「もちろん、好きだからね!」

隼人君………。
ごめんなさい。私が弱いから………。

「………嘘………っ!嘘だよな、琴音!」

「………本当だよ?私は………隼人君かま好きなの」

これだけはちゃんと言いたい。
鷹斗さん………私はもう前に進みたいの。
ごめんなさい。
私はあなたとの思い出は、心の中にしまっておくだけにする。