君の声が聞きたい

でもこれで、三人で行けるね!!

「楽しみだね!!」

私は二人の腕に飛び付いた。
嬉しくて嬉しくて。
だけど幸せは長くは続かないんだろうな。
だって幸せが来たら不幸が来る。
だから幸せは長くは続かない。
それでもいいなら私は君の隣を選んだんだ。

「隼人君、康平君」

二人となら不幸になってもいいと思った。
二人がそばにいてくれるなら………。

そして隼人君達と来た、隼人君が住んでいたところは空気が美味しい!

「懐かしいな………」

私も前まではいたんだよね………。
だけど、鷹斗さんとのことがあったから。
鷹斗さん、元気なのかな?
でも会ったとしても今、私の隣にいるのは隼人君だから!

「ちょっと見てきてもいい!?」

「荷物はおかないの?」

「久しぶりだから見たいんだ!」

「………気を付けてよ!」

「うん!」

私は子供みたいにはしゃいだ。
嫌なことなんてなかったかのように。

「うわ、すごい!やっぱりいつ見ても綺麗だな」

私は隼人君のお家から少し離れた海にいた。
ここは鷹斗さんに別れを告げた場所でもあり、私の嫌な思い出の場所でもある。
だけど来たかったんだ。
大丈夫になりたいから。
だから安心した。

「大丈夫そうだな、私」