君の声が聞きたい

二人はかけがえのない大切な存在なんだ。
命に変えてでも守ってみせるよ!

「登録完了!」

「やっぱりスマホって便利だよね!」

これで二人とやり取りができる。
二人と夜でも話せる。

「じゃあ琴音」

「ん?」

隼人君は意地悪そうに笑って私を見ている。
何か絶対たくらんでるな!
でも………何をたくらんでるのかなんてわかんないよ!!

「連絡先交換してやったから琴音、敬語はやめろ!」

「………えっ?」

そんな事をたくらんでたの!?
ってきり私の苦手なものをやるのかと思ってた………。

「………」

でも私、苦手なものなんて思い付かないな………。
虫は………そこまで苦手じゃないし。
暗いのも苦手じゃない。

「わかり、ました………」

敬語になれてるからな………。
今さらタメなんて無理だと思うけど………。
頑張ってやってみよう!!

「そう言えば」

「?どうかしたのですか?」

やばっ!!敬語だった!!
今すぐに言い直さなきゃ!

「どうかしたの………?」

これであってるよね?
康平君は笑っている。
そして隼人君はちょっとムスッとしてる。
怒らせちゃったかな?
というか、早く話してよ!!

「………明日から俺、一旦家に帰らなきゃ行けなくて………」

「………え?えぇぇえぇぇ!?」

隼人君が実家に!?
とういことは今、一人暮らしか。