君の声が聞きたい

そして私は鷹斗さんが生きているのが怖くなった。

「私は………っ!」

あなたのものにはならない!
束縛もされたくない!!

「いやぁぁぁああぁぁあ!!」

私はお嬢様ということも忘れてすごい声で叫んだ。
きっとこれは………絶望だ。
どうしようもない………。
助けて………誰か………!

「あっ………あ、ぁぁぁああぁぁあ!!」

私は泣き叫んだ。
そして泣きつかれた私は眠っていた。
数分後に目を覚ましたが起きれなかった。
頭がいたくて。
するとお父様ときいなの話し声かま聞こえた。

「きいな、鷹斗という男は誰だ?」

「お姉ちゃんの彼氏………です。とっても束縛してて………最初の方はお姉ちゃんも大丈夫だったみたいだったんですけど………」

きいなは私と鷹斗さんのことをすべて話した。
お父様………私を助けてくれるの?
こんなどうしようもない私を………?

「そうか………。ちょっと自由にさせ過ぎたのかもしれないな。それに………あの男のことは忘れさせなきゃならん。でなければこの先一生、琴音が苦しむ」

忘れる?
私が………鷹斗さんを………?
どうやって忘れるの?
忘れたくても忘れられないのに………。

「お父様、どうやってやるの?」

「父さんの知り合いに頼んで忘れさせるんだよ………心理療法でな」