君の声が聞きたい

君を手放せない

「琴音!」

「鷹斗さん!」

「今日は楽しみだね!はつデートだよ!」

「ですね!」

私と鷹斗さんは付き合って初めてのデートだった。
それで私達は浮かれていた。
鷹斗さんを好きになったのは一途さと笑った顔に一目惚れだった。
鷹斗さんも同じだったみたい。
だから出会ってすぐに鷹斗さんに告白されて私は嬉しくて「はい!」って返事をしたんだ。
だけど鷹斗さんは付き合うと束縛が激しい人だった。

何かあったらすぐに連絡しなさい。
今日の出来事をしっかり教えて。
誰と喋ったのか。
とかいろんなことを聞かれた。

最初のうちは好きだったからしょうがなかった。
だけどだんだんエスカレートしていき。

「もう俺以外の男と喋らないで!」

「どうして?」

「だって嫌なんだもん!」

「その気持ちはわかるけどだけどそこまで束縛しなくてもよくない?」

「束縛なんてしてないし!」

「じゃあ他の男の子と話してもいいでしょ?」

「やだ!俺とだけ話してればいいでしょ!?」

「だからそれが束縛って言うんだよ?」

鷹斗さんは束縛しているとは認めない。
私はもう限界だったため怒りがおさまらなかった。

「もう無理!別れる!」

私はついに限界をこえた。
それで言ってしまったんだ。

「もう鷹斗さんとは付き合ってられない!さよなら」