会いたいから………っ!

「お父様、私………何があっても学校には行きたいです!どんなに苦しくても辛くても学校に行って友達といると忘れられるんです!だから………」

だから………。

「お願いします………」

私は必死に訴えて頭を下げた。
そしてお父様は何かを覚悟したのか私に。

「顔を上げなさい………」

「………」

「無理はするな。無理したりしたらもうないぞ」

「………っはい!」

これで学校に行けるんだ………!

『琴音………っ!』

大丈夫。
学校に行ったら、隼人君と康平君達と一緒にいれば忘れられる。
だから行きたいの。
何がなんでも。

『琴音………、俺を一人にしないで!』

………一人になんてしないよ………。
私がそばにいるから。
だからもうでてこないで。
私は………ずっとここにいるから。
だから安心して?

「琴音お嬢様、どうぞお乗りください」

「ありがとうございます」

今日もお昼は抜きでいいかな?
お腹すいてないし………。
やっぱりあの夢、気になるな。
だけどあの夢を見てると胸が締め付けられて苦しくなる。
どうしようもない不安などに押し潰されて。

私………どうしたらいいんだろう………。

「ありがとうございます、大倉さん」