君の声が聞きたい

「ここが………学食、ですか?」

「うん、そうだよ!」

「琴音、これでメニューを決めるんだよ」

「これですか?いろいろメニューあるんですね。ラーメン?なんかよくわかりません」

ラーメンなんて食べたことないし。
キャビアとかないんだ。
学食って人多いんだな………。
家は人が、少ないから。

「琴音ちゃん、何にしたの?」

「迷ったんですが………」

一番気になった………。

「ラーメン、というのにいてみました」

いろんな味があってびっくりしたな。
醤油のラーメンにしてみたんだけど美味しいのかな?

「チャーシュー多くない?」

「あっ、それは………。学食のお婆様がー」

『あら、白石さんじゃない?学食は初めてよね?』

『あっ、はい』

『だったらチャーシューサービスしとくね!』

「………って」

「いつもより二枚多い………」

「優しいよなおばさん」

「よかったら食べますか?」

「えっ、いいの!?」

「はいっ!一人でこんなに量が多いいのなんて食べたことありませんし」

「じゃあ、遠慮なく!」

「貰うね、琴音」

「あっ、はい………どうぞ」

なんかこれって………。

「美味しい!!」

「だな」

友達みたい………。
友達だと思うけど………。