俺は駅前で人が多く行き交っているというのに、彼女に抱きつき髪の毛にキスを落とす。彼女がくれたプレゼントは、やはり特別で嬉しいんだ。

「ちょ、ちょっと!人が見てるよ……」

彼女は俺を見上げ、赤い顔を見せる。可愛すぎてたまらない。

「ごめん、嬉しくてつい」

俺は彼女を離し、デートをするために電車に乗った。これから遊園地へと向かう。

誕生日デートを俺と彼女はとても楽しんだ。



帰り道、「もう一つプレゼントがあるから家に来て」と彼女が言ったので、俺は彼女と手をつないで彼女の家へ。

彼女は家族と暮らしているが、家族は今日は全員出かけているそうだ。家の中は暗く静まり返っている。

「フフッ、きっとびっくりするよ」

彼女はそう言ってキッチンに向かっていった。俺は椅子に座り、彼女が戻ってくるのを待つ。

その時、ガチャンと大きな音と彼女に悲鳴が響いた。

「どうした!?」

俺がキッチンに行くと、うずくまる彼女は泣いていた。そして、その足元にはぐちゃぐちゃになってしまったケーキがある。