「ごめん。恋琴…、もう別れよ。」
そう告げられたのは5分前。1年間付き合った彼にわたしはフラれた。
返す言葉もなくて、気づいた時にはもう彼は立ち去っていた。ふつうの子ならここで泣き崩れるんだろうけど…。わたしは不思議と元気で。でも、どこか切なくて。あーあ、どうしたんだろ…。
そんな時連絡をくれたのはN校の友達、アンだった。
『やっほー!今日、クラブ行く?』
わたしはバレークラブに入っている。気分晴らすのにもちょうどいいかな。
『行くー!てか、聞いてほしいことあるんやけどー。』
よし、と。とりあえず帰るか…。そうしてわたしは学校をあとにした。