「いくら御曹司でも、全て手に入る訳じゃないよ。このマックみたいにね。」
私はそっと、折橋さんの指先を握った。
「ごめんなさい。なんだか私、誤解してたみたいです。」
「ううん。いいんだ。そのお陰で、いい事もあったし。」
「えっ?ありました?」
嬉しくなって、折橋さんの方を振り向くと、彼は指先だけ繋がれた私の手を、上に挙げた。
「ほらね。」
「あっ……」
寂しそうだったとは言え、いくら何でも大胆過ぎた。
「お次のお客様、お決まりでしたらどうぞ。」
私達は、カウンターに一歩、近づいた。
「お持ち帰りですか?店内でお召し上がりですか?」
私は折橋さんを見ると、物凄く楽しそうに、メニュー表を見ている。
「折橋さん、折橋さん。」
「ん?」
「持ち帰りますか?それとも、ここで食べて行きます?」
すると折橋さんの顔が、ぱぁーっと明るくなった。
「ここで食べて行く!」
私はそっと、折橋さんの指先を握った。
「ごめんなさい。なんだか私、誤解してたみたいです。」
「ううん。いいんだ。そのお陰で、いい事もあったし。」
「えっ?ありました?」
嬉しくなって、折橋さんの方を振り向くと、彼は指先だけ繋がれた私の手を、上に挙げた。
「ほらね。」
「あっ……」
寂しそうだったとは言え、いくら何でも大胆過ぎた。
「お次のお客様、お決まりでしたらどうぞ。」
私達は、カウンターに一歩、近づいた。
「お持ち帰りですか?店内でお召し上がりですか?」
私は折橋さんを見ると、物凄く楽しそうに、メニュー表を見ている。
「折橋さん、折橋さん。」
「ん?」
「持ち帰りますか?それとも、ここで食べて行きます?」
すると折橋さんの顔が、ぱぁーっと明るくなった。
「ここで食べて行く!」



