アラフォー×バツ1×IT社長と週末婚

1か月後。

社長室に、五貴さんのお父様が、急に訪れた。

「珍しい。何かあった?」

「ん?ああ……」

するとお父様は、ちらっと内本さんを見た。

それを合図に、内本さんがスッと立ち上がって、お父様の隣に立つ。


「実はな、五貴。私達、付き合う事にしたんだ。」

「ええっ!」

「ゆくゆくは、結婚も考えている。」

「えええええ!!!!!」

五貴さんは、口を開けて放心状態だ。


「えっ?お父様って、独身だったんですか?」

私は素朴な疑問を、投げかけた。

「ああ。五貴の母親とは、死に別れていてね。それ以来、一人だったんだ。」

あまりの展開に、私も何て言ったらいいのか、分からない。

隣に立っている内本さんは、勝ち誇ったかのように、喜んでいる。


「それでな。五貴に一つ、頼み事があるんだ。」

「な、何だよ。」

さすがの五貴さんも、身構えている。

「空の面倒なんだが……週末だけにして貰えんかの。」