アラフォー×バツ1×IT社長と週末婚

そりゃあ、内本さんにしてみれば、こんな地味な女が、次々と男を振り向かせていく様は、見ていて面白くなかっただろうなぁ。

でも、私は何もしていない。

私のせいじゃない。

と、思いたい。


「こうなったら、次に狙った男は、絶対モノにして見せるわ。」

内本さんは、思いっきりやる気になっている。

「あの……」

「何よ。」

「頑張って下さい。」

「あのね!あなたに言われなくても、頑張るわよ!!」


怒りで暴れている内本さんを他所に、私は残りの一枚の資料を、五貴さんから受け取った。

「嫌な思いをさせたね。」

「ううん。五貴さんさんがいるから、大丈夫よ。」

私と五貴さんが見つめ合うと、また内本さんが鋭い目で、こちらを見た。

「そこ!仕事中に、イチャつかない!」

「はーい。」


暴れている内本さんも、傍から見ると可愛い。

こうして私には、平和が訪れた。