アラフォー×バツ1×IT社長と週末婚

「トイレに行ってた人が、どうやって見るのよ!」

「それは……」

この場合、トイレは嘘で実は見張っていましたって言った方がいいのかな。

「まさか……トイレって言うのは、嘘……」

「うっ!」

怒りに満ちた内本さんが、メドゥーサに見える。


「はい。そこまで。」

突然私と内本さんの間に、五貴さんが入ってきた。

「内本君。こういう事は、やはりよくないよ。」

「五貴さん……」

そして五貴さんが後ろのデスクから、無くなった書類を取り出した。

「ああっ!どうして社長がそれを!」

内本さんは叫んだ後、口を塞いだ。

「俺も、給湯室に行く振りをして、陰から見ていたんだ。」

「しゃ、社長まで!」

内本さんは、すっかり項垂れていた。


「これで内本君を首にするとか、そう言う事は考えていない。ただ……つむぎに謝ってほしいんだ。」

「謝る!?この私が!?」