アラフォー×バツ1×IT社長と週末婚

「さあ、返して下さい。取った資料。」

でも内本さんは、強きだ。

「冗談は止めて。なぜ、私が資料を取らなければならないのよ。そんな事して困るのは、あなただけじゃなくて、私もなのよ?」

「そうやって、自分も困った振りをすれば、あたかも自分も被害者だって、誤魔化せますよね。」

「何言ってるの?言いがかりをつけるのも、止めて頂戴。」

内本さんは、大きく前に出た。

私も負けじと、大きく前に出る。


部長達にセクハラされる程、いい女だと思われているのは、内本さんだけじゃないんだから!

私も、セクハラされたんだから!

たった、一人のだけど……


「さっきから、いかにも私が犯人みたいに言っているけれど、証拠でもあるの?」

「証拠って、この部屋の中にいたのは、内本さんだけじゃないですか!」

「私は、ずっと仕事をしていました!」

「いいえ!立ち上がって、資料を持って行く場面、私が見ているんです!」