アラフォー×バツ1×IT社長と週末婚

私がジーッと見ている事に気づいた部長は、私を二度見した。

「なに?」

「いえ。」

これは、どうしたものか。

本当は、気持ち悪いモノなのに、光が舞い降りてきた気がする。


やっと来た、私にも!

セクハラ事件!!

これで、内本さんに勝てる気がする!!


「部長、ありがとうございますっ!」

私は、勢いよく頭を下げた。

「はい?」

ここはニコッと笑って、部長の耳元に囁いた。

「でも、お尻を触るのは、今日だけにして下さいね。」

「ええっ!?」

セクハラした事をバレた部長は、椅子から転げ落ちそうになっていたけれど、そんな事は無視して、私は上機嫌でエレベーターに乗った。


辺りを見回しても、益城さんはいない。

今日は、ツイテいる!

絶対に、いける!


私は大きく深呼吸をして、社長室に戻って来た。

いたいた、内本さん。

私は素知らぬ顔で、デスクに着いた。