アラフォー×バツ1×IT社長と週末婚

曲がりなりにも、益城さんは五貴さんの友達なんだし。

私の事で、二人の関係が壊れたりしないかどうか、悩んでしまう。


「どうした!言えない事でも、してたのか!」

「違う!」

私の様子を見た林さんは、五貴さんの前に、手を差し伸べた。

「旦那様。まずは、奥様のお話を聞きましょう。」

五貴さんは、林さんの言う事だけは素直に聞くらしく、手を組みながら黙ってしまった。

「奥様。有我様と何をしてらしたのか、ここはやましい事がないのならば、仰った方が賢明です。」

林さんの言葉に、五貴さんもうんうん頷いている。


イラつく。

人がこんなに、悩んでいるのに。


「それとも、言えないような事をされていたのですか?」

「林さんまで、そんな事を!?」

酷い!

林さんは、味方だと思っていたのに!

所詮林さんは、五貴さん方の方なんだ。


「奥様。どうか、正直にお話下さい。」