アラフォー×バツ1×IT社長と週末婚

「へ……」

意表をついた言葉に、私は口をポカンと開ける。

「クククッ!」

それを見た益城さんは、笑っている。

私は、顔が赤くなってきた。


「だって、一緒にいたいなんて言われたら、誰だって……」

「そうだね。でも、嬉しいよ。その反応。」

益城さんは、私の腕を離した。

「痛くない?」

「あっ、いえ……」

急に優しくなった益城さんに、私の調子も狂ってくる。


「あの……何で益城さんは、私と一緒にいたいんですか?」

そう聞かれた益城さんは、目をパチクリさせている。

「何でって……つむぎちゃんが、好きだからだよ。」

「ええ?」

何?この状況。

私、なぜかモテてる?

「ははは……嬉しいですけど、私には五貴さんがいるので……」

やんわり断ったはずなのに、益城さんの瞳は、真剣だ。

「もしかして、冗談だと思ってる?」

一歩近づく、益城さん。

「俺、本気だよ。つむぎちゃん。」