アラフォー×バツ1×IT社長と週末婚

「すみません。」

謝った五貴さんは、私の顔を見ながらバツの悪そうな顔をしていた。


「まあ、そんな仲のいい二人に、一つ提案なんだが。」

「父さん?」

お父様は、私達の目の前にやってきた。

「どうだろう。私も、空の面倒を見る事に、加わると言うのは。」

「えっ!?」

私と五貴さんは、飛び上がる程驚いた。


だって、院長だよ?

そんな暇ないでしょう!


「なんだ、そのデキる訳ないだろうと言う顔は。」

私と五貴さんは、顔を合わせた。

「私だって、空のおじい様だぞ?孫の面倒くらい見させてくれたっていいじゃないか。」

「いや、それはそうだけど、状況が違いますよ、父さん。」

「同じだ、五貴。そうだ、一日置きと言うのはどうだ?それなら、つむぎさんのところにも、一日置きに帰れるだろう?」

五貴さんは、笑顔でうんと頷いた。


「ありがとう、父さん。」

家以外で、五貴さんのほっとした顔、久しぶりに見たかもしれない。