アラフォー×バツ1×IT社長と週末婚

「空が……空が……途中で目を覚ますんじゃないかと思うと……離れられなくて……」

五貴さんの体は、少し震えていた。


最初は別れた奥さんが面倒を見ていたって、言ってたけれども、もう疲れてしまったって。

それから、五貴さんがずっと面倒を見ているって……

一人で背負ってたの?

ずっと、一人で……


私はそっと、五貴さんを抱きしめた。

「私に何か、手伝える事はある?」

「つむぎ……」

「五貴さんの負担が減るように、私も頑張るから。そうだ。一緒に空君の看病するって言うのは?」

「いいよ、つむぎ。」

「よくないよ。毎日、簡易ベッドで寝るなんて。交代で空君の看病すれば……」

すると五貴さんは、私の両肩を掴んだ。

「いいって言ったらいいんだ。俺は、空の看病の為に、君と結婚した訳じゃない。」

胸がチクッとなった。


「ねえ、五貴さん。どうして空君の事、私に黙ってたの?」

「それは……」