アラフォー×バツ1×IT社長と週末婚

「うーん。つむぎちゃんとは、タイプが違うかも。」

「そうでしょうね。」

おそらく内本さんみたいな、色気のある綺麗な、そうそう秘書とかCAとか、そう言う人と一緒にいるのよ。


「でも、何で五貴が、つむぎちゃんと結婚したのか、分かった気がする。」

「そうですか?」

私は未だに、五貴さんが分からない。

信じたいけれど、信じられない。

まだ何か、私に隠している気がして。


「はい、コーヒーどうぞ。」

私は益城さんの横に、淹れたてのコーヒーが入ったカップを置いた。

「ありがとう、つむぎちゃん。」

手を組んで、コーヒーを飲む様は、さすが綺麗だ。

小さい頃から、躾けられてきたんだろうなぁ。


「つむぎちゃんは家でも、こうやって五貴にコーヒー、淹れたりしてるの?」

「ええ、まあ……」

本当は、まだ淹れた事がない。

そう言えばうちって、コーヒーメーカーとか、あるのかな。