アラフォー×バツ1×IT社長と週末婚

「ええええええええ!」

私は頭を抱え込みながら、膝をついた。

「普通、このタイミングで外に出て行く?」

信じられない目の前に行動に、わなわなと、体が震えてくる。


そんな時、廊下に隠れていた林さんが、姿を現した。

「帰って来て下さって、よかったですね。奥様。」

「よくない!」

私は床を、思い切り叩いた。

「では奥様は、旦那様があの話を、電話ですればよかったとお思いですか?」

「それじゃあ、仲直りもしないでしょ。」

「では、何が不満で?」

林さんは、首を横に傾げた。

「だから、普通仲直りした途端、また外に出て行く?」

「問題が解決なさったのですから、よろしいかと。」

「そう言う問題なの!?」


私は腹が立って、ソファに飛び込むように座った。

「どうして、私と一緒にいてくれないの!?これじゃあ、結婚した意味ないじゃん!」

辺りがシーンと静かになる。