林さんは、私を真っすぐ見つめる。
「旦那様を、信じられないのですか?」
胸がズキッとした。
きっと信じているんだ。
ずっと側にいたから、浮気とか不倫とか、そんな事をするような人じゃないって。
でも、私には……
信じられる材料が、ない。
「何がそのように、奥様を追い詰めたのかは分かりませんが、直接旦那様に、お伺いしてみては?」
「はあ?浮気してるでしょって?」
驚き過ぎて、さっきまでの涙が引っ込んだ。
「夫婦の間では、よくある話ではないですか。さあ。」
さあって、いつの間に持って来たのか、私のスマートフォンを林さんは差し出した。
でも、手が震える。
もし電話して、出たのが内本さんだったら?
『ごめん。』とか言われて、謝られたら?
それこそ私、立ち直れない。
「駄目。電話できない。」
体を震わせながら、私は床にしゃがみ込んだ。
「では、失礼致します。」
「旦那様を、信じられないのですか?」
胸がズキッとした。
きっと信じているんだ。
ずっと側にいたから、浮気とか不倫とか、そんな事をするような人じゃないって。
でも、私には……
信じられる材料が、ない。
「何がそのように、奥様を追い詰めたのかは分かりませんが、直接旦那様に、お伺いしてみては?」
「はあ?浮気してるでしょって?」
驚き過ぎて、さっきまでの涙が引っ込んだ。
「夫婦の間では、よくある話ではないですか。さあ。」
さあって、いつの間に持って来たのか、私のスマートフォンを林さんは差し出した。
でも、手が震える。
もし電話して、出たのが内本さんだったら?
『ごめん。』とか言われて、謝られたら?
それこそ私、立ち直れない。
「駄目。電話できない。」
体を震わせながら、私は床にしゃがみ込んだ。
「では、失礼致します。」



