アラフォー×バツ1×IT社長と週末婚

「よかった。」

五貴さんは、ほっとしているようだった。

「もしかしたらつむぎは、勢いで結婚するって言ってくれたんじゃないかって、思ってね。」


ああ、バレていたのね。

私は、気が遠くなりかけた。


「だから僕と一緒にいて、楽しそうにしてくれている様子を見ると、安心するよ。」

「五貴さん……」

こんなイケメンの社長に、そんな事言われるなんて!

体がとろけそうになる。


「私も。」

ハニカミながら、五貴さんを見つめた。

「五貴さんって、社長だし、お金持ちの御曹司だし、身の回りの事って、全部お手伝いさんがやってくれてるんだろうなぁって、思っていた。でも、私の為にワインを用意してくれたり。すごく嬉しい!」

私が笑顔を見せると、五貴さんも微笑んでくれた。


「もう少し、ワイン飲める?」

「はい!」

こんな幸せな時間が来るのなら、もっと早く結婚すればよかった。