「んー。今日のメニューどうしよう」


私は今、机の上にスーパーの広告を広げてチェックをつけているところだ。


あっ!

今日お肉安い!

じゃあ、生姜焼きにしようかな。

そしたらハルが練習帰ってきてお風呂入ってるうちに焼けるし、温かいご飯食べられるもんね。


「主婦か、アンタは」


「女子高生です」



真面目に返事をしたら「そういうことじゃないわ」と真緒に頭を叩かれた。


痛い…。



「うまくいってるみたいじゃん」


「えへへ」


あの日からもう1週間。

お互いの気持ちを正直に打ち明けたあの日から、ハルは私と普通に会話してくれるようになった。


それ当たり前じゃない?なんて思われるかもしれないけど、私にとっては大進歩なんだ。