「やめて欲しい?」
そう聞くと顔を真っ赤にした陽毬がコクコクと頷く。
「陽毬からキスしてくれたらやめてやる」
「んなっ!?」
ボンッと更に顔を赤くする陽毬が面白い。
顔がりんごみてぇだな。
「ほら早く」と急かすと、少し躊躇した後に耳まで真っ赤にした陽毬がゆっくり顔を近づけてくる。
「目、閉じてっ」
「やだ」
閉じたら陽毬の顔見れないじゃん。
「閉じてくれなきゃしない…っ」
…仕方ない。
閉じてやるか。
「ん、閉じたぞ」
「う、うん」
数秒後、唇に柔らかい感触が落ちてきた。
うっすらと目を開けると、真っ赤にした顔でふるふると少し震えながらも俺にキスをする陽毬がいて。
その必死さに思わず笑いそうになったのを堪える。
陽毬の頭の後ろに手を添えて引き寄せ、しっかり唇を重ね合わせると、陽毬の甘い声が漏れた。
それに煽られて何度も唇を重ねていたら、陽毬が俺の胸を軽く叩いているのに気づいた。
「ハ、ル…っ、くるしい、」
唇を離すと陽毬が潤んだ瞳で見上げてくるもんだから、切れそうになった理性を何とか抑え込む。
「あー、やりすぎた」
「っ、ホントだよ!もうおしまいっ」
やべえな、俺。
この先我慢できんのか、これ。



