「まぁ、何もないんならいいけど」
床の上に座る陽毬の背後に座り、腕を回す。
「ハ、ハル?」
「気にすんな。テレビ見てろよ」
後ろから抱きしめたまま陽毬の肩に額を乗せると、あの甘いバニラの香りがする。
そして頬に感じる細く柔らかい髪。
ふと目線を上げると目に入る項に引き寄せられて唇を落とすと、陽毬の体がビクッと反応する。
「ちょ、ハル…っ」
「なに」
「なに、じゃなくてっ………んっ、」
陽毬の抗議する声を無視して首筋に唇を落とすと、陽毬から甘い声が漏れる。
「そんな声出されたら止まんないんだけど」
「やめてっ、耳元で喋んないでっ」
だから、そんな反応されたら止まんないっつの。



