それを終わらせるには、誰かに気持ちをぶつけるしかなかった。
沙織ちゃんが、その相手に私を選んでくれたことがとても嬉しい。
今まで溜めていた素直な強い気持ちを、私にならぶつけてもいいと思ってくれたってことだから。
「はい、沙織ちゃん。お水」
「ありがとう」
公園のベンチに座って一息つく。
夕日が空をオレンジ色に染めていてとても綺麗だ。
「ねぇ、陽毬ちゃん。晴翔に嫌いって言われたってホント?」
「うん。嫌いとは言葉では言われなかったけど…。初めて会った時に、すごく冷たい目で拒絶されたの。その目が嫌いって言ってるのが分かって」
「ひどいわね」
「ひどいでしょ?」
「今度嫌がらせしちゃえば?」
「そうだね。今度の夕飯、ハルが嫌いなトマト尽くしの料理にしてみようかな」
「……」
「……」
「「あははっ」」
本音をぶつけ合った者同士。
もう蟠りはない。



