ココロの好きが溢れたら



「晴翔と親しい女子はあたしだけ!晴翔もあたしを大切にしてくれてた!!」


そうだね。

沙織ちゃんの言う通りだよ。

ハルは沙織ちゃんの事をとても大切にしてる。

それは変えようのない事実。


私はそんな誰も入れないような関係を目の前で見せられて、敵わないんじゃないかと焦って不安になった。


もうダメかもしれない。

ハルは私に振り向いてくれないかもしれない。


何度もそう思っては臆病になって。

向き合うことから逃げ出して。

そんな弱い自分が嫌になった。


でも



「あたしは晴翔が大好きよっ!あなたなんかに負けないくらい、ずっと……ずっと大好きだったっ!!」



ーーーー『好きという気持ちで絶対に負けちゃダメよ』



「返してっ……!!あたしの晴翔を返してよっ!!」


私のハルを思う気持ちは、沙織ちゃんにも負けない。


ハルと…自分と向き合えた今。


私は、胸を張ってそう言えるから。



「…嫌です。私もハルが大好きなので…っ」



逃げ出したいと思う私は、もういない。



「誰にも!沙織ちゃんにも負けないくらい、ハルが大好きだからっ…!!」



臆病な私はもういないの。


だから。


「ハルが私を選んでくれる限り、ハルの隣は誰にも譲りません」



私は戦う。

この、ハルを強く想う彼女の想いと…戦うんだ。