ココロの好きが溢れたら



月曜日の朝、学校に行くと真緒が廊下に行こうと言うので、机に鞄を置いて教室を出る。


「どうしたの?」

「あー…、実はさ」


どこか気まずさを含みながらも頬をほんのり染めた真緒が、少し俯いて言った。


「晋太郎と付き合うことになった、から。一応報告…ていうか」


うぇええ!?

うそっ、ホントに!?


「い、いいいつから!?」

「昨日の夜にまた告られて、OKしたの」


ごにょごにょと照れる真緒は、もう最高に可愛い。


「おめでとう!!ねぇ、どうやって告白されたの!?」


すごい気になる!!


「昨日は晋太郎が家に遊びに来ててさ。私の部屋で、いつも通りキスしてたわけ」


ん?

んん?

ちょっと待って、聞き捨てならないセリフが聞こえたよ。

いつも通りキスって何ですか真緒さん!!


「キスって何!!いつも通りってなに!!」


「え、そこ突っ込む?」


「突っ込むよ!」


突っ込まずにいられますか!!


前にキスしたってことは聞いてたけど、まさかそれがずっと続いてたってこと?


え、付き合ってないのに?


いや、うん。

付き合ってなくてもそこから始まる恋があるのは知ってるよ。

否定もしない。

それも立派な恋のきっかけだしね。



でも、真緒だよ?

それを、あの真緒が許してるっていう事実が衝撃過ぎて。

あんなに凍てつくようなオーラを放ってた真緒が……。