ココロの好きが溢れたら


舞子さんに付き添われながら会場に戻ると、競技は既に最後のリレーが行われるところだった。


「さっきの澤北くんカッコよかったね〜」

「ねっ!聞いてはいたけど、やっぱり沙織と付き合ってたんだね。美男美女でお似合いだわ〜」


すれ違い様にそんな会話を聞いてしまって、また胸がズキンと痛む。


「はい、陽毬ちゃん!行くよー」


ぽんと背中を叩かれて、気持ちを切り替える。

そうだ。
周りの言うことは気にしない。

私はハルの言葉だけを受け止めればいいんだ。

それに、今日はハルのカッコイイ所を見に来たのに全然見れてない。


しっかり目に焼き付けないと。