ココロの好きが溢れたら



「陽毬ちゃんは、いつから晴翔くんと婚約してるの?」

「生まれた時からです。親同士が仲良くて、それで」

「そうなんだ。すごいね!」


全然すごくないんですよ、これが…。


「親が決めた決まりで、ハルと初めて会ったは今年の4月なんです。それまでは写真でしかハルを見たことがなくて」

「えっ、そうだったの?」

「はい。私は会う前からハルのことが大好きで。でも、ハルはそうじゃなくて…最初は戸惑いました。
これからどうしようって」


ハルは私を嫌っていたし、どうしていいか分からなかった。

でも、一緒に生活していくうちにだんだん距離が近くなっていくのが分かったから。

今では楽しく一緒に生活できてると思う。


「今は、ハルに好きになってもらえるように頑張っているところです!」


お友達のままじゃなくて。

将来結婚する相手だからじゃなくて。

ちゃんと、好きになってもらえるように。


「陽毬ちゃんやっぱり可愛いー!」


ま、舞子さん!

お、お胸がっ…!
お胸が当たってます!!

そんなに抱きしめないで下さいっ!