ココロの好きが溢れたら



「じゃあ、彼女さんは?」

「部長の世話してる人」


うん、しっかりした人ってことだね。

ハルはたまに言葉が足りないところがあるから、訳すのが大変。

彼女さんと部長さんは高校に入ってすぐに付き合い初めたので、今年で3年目。

たまに部活に顔を出したり、夏合宿でお手伝いに来てるみたい。


「夏合宿は付き合ってる相手がいたら連れてくる決まりになってんだよ」


「どうして?」


「選手がモチベーションを保ったまま練習できるようにって顧問が。俺が言うよりも相手に良いところ見せようって頑張るだろ?ってさ」


「あとは、いつも練習ばかりしてないでちゃんと部活以外の青春も楽しめってことらしい」とハルは言った。


へぇ。

強豪校の顧問とかコーチって、恋愛してる暇あるなら練習しろーっていう怖いイメージあったけど…。


ん?ちょっと待って。


「夏合宿…それって私も…」


「あぁ。参加決定」


やっぱりーーっ!?


「陽毬なら大丈夫だろ。料理上手いし」


ハル、そういう問題じゃないよ…。

うーん。
私、ちゃんと他の人と仲良くなれるかな…。

友達って真緒しかいないし、真緒がいたからみんなの輪に入れていただけで。

考えてみれば、自分から輪に入ったことって今までなかったんだよね…。


……うん、悩んでたって仕方ない!

きっとなるようになるよ!