ココロの好きが溢れたら



アイスを食べ終えて、また2人でぶらぶらと歩く。

すれ違う人達の中で目に入ったのは、楽しそうに手を繋ぎながら歩く男女の姿。


…いいな。

どうやったら、あんな風になれるんだろう。


仲睦まじそうに歩いていくその男女を見ながら、そんなことを思った。

私とハルは手を繋げる距離にもいない。

言うなれば、最近仲良くなり始めた友人……というところだろうか。

最初に会った時と比べれば距離は縮まっているのだろう。


けれど、そこから先はどうすればいい?

何をすれば、もっと近づける?


さっき見たハル顔を思い出す。

幼なじみのことを、楽しそうに嬉しそうに話すハルの顔。

今の私には決して見せないハルの素顔だった。


「……遠いなぁ」


「ん?何か言ったか?」


「ううん。何でもないっ」


ネガティブな思考は今はやめよう。

せっかくハルと2人でお出かけしてるんだから。

楽しまなくてどうするの。