「――うん。決定」

日本へ向かう飛行機の中、俺は頬杖を突いて明るい窓の外を眺めながら頷いた

決めた

若い、
若すぎる高校生のマフィアの、特別機関名が

「何語が…いいかな」

近くに置いた黒い革のカバンの中に入れた雑誌をめくった

「………」

よし。イタリア語にしよう


若すぎるマフィア達の機関名は―


「――…マッティーノ」

【mattina】は、イタリア語で【朝】の意味




「…我ながらネーミングセンス最高」

若すぎるマフィアの君達が
黒い影の迫った仲間に―【mattina】を、齎(もたら)すんだ