高校生マフィア

「………!」

目を見開いた
背後に、今までの奴とは違う鋭い殺気
隙(すき)が無くて、押し付けられた銃口を避ける前に撃たれる

俺の背後で銃を構える男の声がした

「戦闘部隊統括部隊長。ルーマス・デラクールだ」

こいつ…部隊長…!!
どうりで隙が無いわけだ

「素晴らしい動きだな少年。だが、俺から逃げられると思うなよ」

「………ッ」

目をぎゅっとつぶった

どうする

どうする

どうする

何か、一瞬でもいいから、コイツに隙は無えのか?
それともイチかバチかで反撃するか?

どうする…!?

「ッ……」


ガコォ……ン


「…?」

ドアの開く音がした
目を開いて、ドアの前を見た



「!!!!…」

目の前には、新たな黒いスーツの集団

「な…に…」

まだ、こんなに居たのかよ――!?