何も言えなかった。 あの日───静を失った日から 蓮凰と話すことは無くなっていたから...。 私は狂い堕ちてしまったから。 これは柚澄の知らない私の過去。 知らなくてもいい過去でもあるから、話さなかった。 あの頃から...私の時間は止まったまま ...何も変わらないと思っても時間は過ぎていったんだ...周りが変わる事に胸が苦しくなって...。