「穸雫、やめて」 「なんで」 柚澄の声にスラッと返事した。 「穸雫と璃瑶の想いの重さは違うよ。 穸雫は失うことの辛さがわかってないんだよ。 だから、璃瑶に向けて...ッ」 「やめろ、柚澄」 「なんで?!穸雫に...」 「穸雫は俺の大切な親友の友達だったんだよ。 だから、失った。 それに────」