いつになく、この日だけは2人が別々に行動する日だ。 俺は千奏が死んだなんて信じることができなかった。俺が現役だった族の副総長の時、よく千奏と2人でバカしてた。もちろん、その当時の総長の優晴にはすごい睨まれたけど。 でも、あの日、千奏が、死んだと聞き、優晴も、俺も立ち直れていなかったけれど、それ以上に柚澄が立ち直れていなかった。 そう、食事も口にしないほどに。 「あの時の柚澄に何を言っても無駄だったの。今の柚澄は私たちや陵たちを頼りにしてるから・・・」 その時、ノック音がした。